十二夜(Twelfth night)

カード

1月5日の夜はTwelfth night
その日には、
街中から、クリスマスのデコレーションが
取り外されました。

イギリスでは、Twelfth nightに
クリスマスのデコレーションをはずさないと
Bad luckだと信じられているので
皆、この日には
家に飾っていたツリーも、ライトも
カードもすべて片付けます。

イギリスの人たちは、
送られて来たクリスマスカードは
読んだ後、しまい込んだりせず、
マントルピースや、窓辺に飾ったり
壁に付けたカードホルダーなどに
飾ったりして、クリスマスの間中、楽しみます(イギリスの
クリスマスについて執筆した記事はMy Workページより
ダウンロードしていただけます)。

わたしも、送っていただいたカードを
本棚と窓辺に(残念ながら
うちにはマントルピースがありません。。。)
飾っていましたが、
イギリスの慣習に従って
Twelfth nightには、すべてはずしました。

実は、この飾り終わったクリスマスカード、
多くのイギリス人たちは捨ててしまうのが
一般的だそうです(もちろん、大切にとっておく人も
なかにはいます)。
そこで、大手スーパーのTESCOでは、
各店舗にWOODLAND Trustというチャリティ団体の
大きなリサイクルボックスを設置し(リサイクルの
期間は1月2日から31日まで)
「カードは捨てずに、リサイクルにまわしましょう」と
いったキャンペーンを行っています。

ゴミ箱に捨ててしまうよりは
リサイクルした方が良いに決まっているのですが、
手紙や写真を捨てられず、
昔の手紙などもいまだに残してあるわたしとしては
「そっかー、みんなカードはすぐに捨ててしまうんだ」と
ちょっとびっくりしました。

周りのイギリス人に聞いても、
やはり、捨ててしまうという人がほとんどでした。
「何十年間も昔のカードをためておいたら
大変な量になっちゃうでしょう?」
というのは、確かにもっともな意見のようでもあり…。

でも、わたしはやっぱり捨てられそうにありません。
というわけで、
日本から届いた数枚の年賀状とともに
すべてのクリスマスカードを
とっておくことにしました。

。。。皆さんは、
クリスマスカードや年賀状、
どうなさっていますか。

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コメント

  1. ワタナベ より:

    わ、驚き! カードって、全部捨ててしまうのですね。DM以外は年賀状も手紙も全部とってある私たちには、それだけはできなそうです。
    日本の松の内みたいですね。昨日は七草でしたが、松を外すのを忘れていました。こりゃ縁起でもないと、先ほど犬と夫と夜の散歩に出かけたついでに、闇にまぎれてこっそり松飾りを外しました。

  2. mami より:

    ワタナベさん、コメントありがとうございます。
    そうですよね、日本は七草の時期ですね…。七草がゆは食べましたか?
    ところで、イギリス人でも、中にはクリスマスカードを残しておく人もいるようですが、大抵は捨ててしまうみたいですよ。
    クリスマスカードは、メッセージ全てが直筆という人は少ないけれど(「メリークリスマス」などの言葉はすでにカードに印刷されているので)、「To Mami」といった宛名や、送り主たちの名前はほとんどが手書きなので、それを書いてくれた時間(=気持ち)がそこに現れているようで、捨てられないんです、わたしは…。でも「思い出はモノに宿るのではなく、こころの中にあるもの」と考える夫は、カードは、残しておかなくてもよい、のだそう。
    ただし、わたしの「残しておきたい」という意思は尊重してくれましたが…。

  3. ワタナベ より:

    mamiさん、その感覚とてもよくわかります。私も手紙はおろか、宛名が書かれた封筒や、実家からの宅配に入っていたメモまで捨てられないのです。紙は、そこにことばが書かれたことで、書いてくれた人の時間や想いを帯びた大切な存在になるのですよね。とっておいても大掃除ついでに読み返す程度なのだけど、捨てられず。mamiさんはどうしてますか?
    それにやや関連して、私は紙に文字を書くときはなるべく、悪いことばを使ったり乱暴に書き殴ったりしないようにしています。書くことを生業にしている以上、ことばを大切に扱いたい、という理由がひとつ。もうひとつは、紙はことばを刻まれることで、その意味を帯びた存在になるのではないか、つまり幸せなことばを書けばその紙は一生(紙の一生なんてちょっと変だけど)ハッピーでいられるし、その逆もまたしかり、ということです。これは勝手に私が考えついた物書きアニミズムなのだけど、古事記なんかに出てくる言霊信仰っぽくて楽しいな、と思っています。
    話は元に戻り、「想い出は心に宿るから」というのも、なるほどそうか、と納得です。そう思えば、宛名の書かれた封筒ぐらいは、私も整理できるかな…?

  4. mami より:

    ワタナベさん、手紙を捨てられない、というのはわたしも同じです。「メール主流」の時代になって、ますます「手紙」は捨てられなくなりました。あ、もらったメールもなかなか「削除」できないのですがね…。

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