アメリカ合衆国第44代大統領に
ケニア出身の父親(黒人)、アメリカ出身の母親(白人)を
両親にもつ、バラク・オバマ氏が選出されました。
大統領選の結果発表が
深夜から早朝にあたっていたイギリスでも
開票の様子は刻々と伝えられ、
わたしも、徹夜で
テレビ&パソコンにかじりついていました。
オバマ氏優勢が伝えられていたとはいえ、
周りのイギリス人たちは
「8年間もブッシュに政権を許したアメリカだから
何が起こるかわからない」と言っていたし、
知り合いのアメリカ人は
最近、ドイツに出張した際、
出会ったドイツ人たちから
「今度、君たちがオバマを選出したら
僕らはアメリカを尊敬するが、
そんなことは起こらないだろう」と
言われたと苦笑していて、
実際、結果を見るまでは
やっぱり何とも判断しがたい感じがしていたのです(とはいえ、
銀行に勤めている友人などは
すでに、イギリス経済界はオバマ選出を予期していて
その準備をしていたと言ってはいましたが。。)。
ところで、イギリスでは1日(土)夜に
『RECOUNT』という映画が
テレビのFilm4というチャンネルで
上映されました。
これは、2000年の米大統領選挙で、
ブッシュ氏とゴア氏が
大統領候補として戦った際の投票が
正しく集計されず、そのために
ブッシュ氏が大統領に選出されたという
ストーリーを伝える映画。
映画のすべてが事実とまではいわなくとも
これを見た人の中には、
今回もどんな「操作」や「作為」が
行われるかわからない…という気持ちになった人も
少なからずいたのではないでしょうか(わたしがまさにそうでした)。
最終的には
オバマ氏が選出され、イギリスをはじめ
世界は歓迎ムードいっぱいという気がします(イギリスの
ゴードン・ブラウン首相はじめ、ヨーロッパ諸国の
トップたちは、誰がオバマ氏といち早く「親友」になれるかと、
競いあっているそう)。
さて、彼の演説のうまさには定評がありますが
大統領に選出がきまった際のスピーチは
まさに感動的で、力強いものでした。
もちろん、言葉だけでなくその実行力が
もっとも大切ではありますが、
やはり、リーダーになる人物には、話術による説得力や
カリスマ性も必要でしょう。
演説の中で、2人の娘たちに
ホワイト・ハウスで子犬を飼っていい、と
約束するあたりも、スピーチ上手の彼らしい、
という感じもしました(これを聞いて
にっこりしなかった人はいないでしょう…)。
ちなみに、その後の記者会見でも
どんな子犬を飼うつもりか、との記者からの
質問に「これは重要な問題だ」と
答えているのがおちゃめでしたね。
(↓BBC Newsのウエブサイトでは、わざわざ
その応答の様子をビデオで紹介しています)
*Obama family dog ‘a major issue’
。。。日本と同様、アメリカに対して
なかなか「NO」といえないイギリスにとっては
アメリカ政権がどうなるかは大問題。
連日、オバマ氏のことが
新聞、テレビ、インターネット等のメディアで
報道されています。
イギリス、日本、そして世界は
アメリカの新大統領とともに、
どう変わっていくのでしょうか。
いや、わたしたち自身が
どう変わっていきたいか…(あるいは変えたくないものを
変えないか…)なのですよね。
そう”Yes We Can!”で。
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