はだかん坊の丸ごとチキンを
自分の手でさわるだなんて
日本では経験したことなかったんです、実は。
以前、連載していたコラムで
「サンデー・ロースト」について書いたことがあるのですが、
わが家では、毎週日曜に、
「ロースト・ディナー」をいただきます。
イギリス人家庭で、ロースト・ディナーに使われる肉は
ビーフだけでなく、ポーク、チキン、ラム、ターキー等
色々ですが、
わが家では家族の好みを尊重して、
チキンとポークを週代わりにいただいています。
つまり、月に2回はチキンを丸焼きしているのです。
考えてみたら、
日本に住んでいた時は
チキンの丸焼きなんてしたことはありませんでした。
一人暮らしだったし、
毎日、深夜まで働いていることも多く、
週末だって
仕事があったり、
休みだったとしても
疲れ果てていて料理をするような気力もなく…
もちろん、チキンが丸ごと入るような
オーブンを持っているはずもなく…。
というわけで、
イギリスに住み、家族ができてから
初めて一羽丸ごとのチキンを
ローストする、という体験をすることになったわけです。
そして、ロースト・チキンを自分で作ると、
そのあとに、残った骨を使って
チキン・ストックを作れるということに気がつきました。
セロリや人参、タマネギ等と一緒に
コトコト煮込んでいくと
台所中に
ほっこりしたチキンスープの匂いが漂います。
時々、自分がロースト・チキンを作るのは
このチキン・ストックの香りを
家中に充満させたいためではないかと思うほど、
なぜかこの匂いには
懐かしさが感じられます。
。。。さて、
そうやってとったストックを
わたしはたいていレンズ豆のスープにして
翌日のランチにいただきます。
レシピはこちらに載っていたもので
材料をはかって、野菜を切って
お鍋にいれて煮込んで
フードプロセッサーにかけたらおしまい、
という簡単なものです。
赤レンズ豆を使うので
色が鮮やかな山吹色になるのもうれしい。
だって、グレイな空が続くこの季節、
このスープをスプーンですくうと
なんだか気持ちがアップして
元気がでるから。
皆さんも、
もしロースト・チキンを焼くことがあったら
その後に
ぜひこの山吹色のスープを作ってみてくださいね。
*赤レンズ豆スープの作り方(METRO websiteより)
用意するもの:
赤レンズ豆 1カップ
チキン(または野菜)ストック 1パイント(約568ml)
人参 2本
セロリ 2本
ニンニク 2片
チリパウダー ひとつまみ
ベイリーフ 1枚
作り方:
1、人参、セロリは小さめに刻み、すべての材料を大きめの鍋に入れる。
2、レンズ豆が柔らかくなるまで煮込む(約15〜20分)
3、すべてをフードプロセッサーに入れてまぜたら出来上がり。
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