ロイヤル・ウェディングで注目のエルダーフラワー・コーディアルとは?/English Garden Diary

BRITISH MADEサイトの連載「English Garden Diary」で
「ロイヤル・ウェディングで注目のエルダーフラワーとは?」と題して
ハリー王子とメガンさんのウェディングケーキに使用された
エルダーフラワー・コーディアルについて
ご紹介しました。

エルダーフラワーは、
5月半ばから6月初旬にかけて咲く、クリーム色がかった小さな花。

日本では西洋ニワトコとよばれています。

大きなものは樹高が10mほどにもなり、
古くから薬用ハーブとして利用されてきた植物です。

5〜6月になると、小さな花が房になってたわわに咲き、
マスカットのような爽やかな香りを放ちます。

イギリス人にとってこの花は、
初夏の訪れを告げてくれる、特別な存在。

人々はこの花を集め、レモンを加えて、
たっぷりのお砂糖とともにシロップを作ります。
そのシロップが「エルダーフラワー・コーディアル」と呼ばれるもの。

このブログでも、以前ご紹介しましたが、
水や炭酸水で薄めて飲んだり、お菓子作りにも利用されます。

それが今回、
ロイヤル・ウェディングのケーキにも使われたのです。

ケーキを担当したのは、カリフォルニア出身で、
ロンドンに「ヴァイオレット」というお店を開いている
クレア・プタックさん。

彼女が作ったウェディング・ケーキは、
スポンジケーキをバタークリームで覆い、
生花で飾り付けるというもの。

クレアさんは、エルダーフラワーについて、
「とてもイギリスらしさを感じさせる花」だと
インタビューで語っています。

最近は日本でも瓶入りのものが
購入できるようですね。

槇原敬之さんの歌に「Elderflower Cordial」という曲があり、
それも日本でエルダーフラワー・コーディアルの認知度を
高めたのかもしれませんね。

彼の歌では
「土と花の甘い香りのElderflower Cordial」と
表現されいます。

私も、これを初めて飲んだ時には
ほんのりとした酸味と爽やかさの中に
「大地の香り」を感じました。
だから、この歌詞の意味が
よくわかるような気がします。

イギリスの初夏を象徴する飲み物、エルダーフラワー・コーディアル。
機会があれば
ぜひお試しになってみてください。

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