クリスマス・クラッカー(Christmas Crackers)

英国のクリスマスに欠かせないものといえば
クリスマス・クラッカー。

以前にもご紹介したことがあるのですが、
このキャンディ型をした筒の中には、
小さなおもちゃなどと、
クイズやダジャレなどが書かれた紙きれ、
そして、薄紙でできた王冠が
入っています。

クリスマス・パーティのとき、
両手を交差させて、
隣の人とクラッカーの片方の端同士をもち、
一気に引っ張ると、
「パンッ」という大きな音がして
中味が出てくる、というしくみです。

なんといっても楽しいのは、
大人も子どもも、おじいちゃんも、おばあちゃんも、
お父さんもお母さんも、
皆が王冠をかぶって
その後のパーティーや食事を続けること。

紙の王冠をかぶったら、
誰もがちょっとおどけているようにみえて、
ちょっとした口論が起こりがちな
「家族が一堂に会する場」も
なんとなく和やかな雰囲気になる感じがします。

ところで、このクリスマス・クラッカー、
始まりはヴィクトリア時代。

スイーツのお店を経営していた
トーマス・スミス(Thomas Smith)という人が
パリで見た、ボンボンを薄紙で包んで両端をひねって包んだものから
ヒントを得て、作ったのだそうです。

日本ではあまり知られていない存在だと思っていましたが、
なんと、ギネス・ブック(Guinness World Records)に載っている
「一度に引っぱった人数が世界最高のクリスマス・クラッカー」は、
2009年に栃木県のHonda祭で行われた
‘The largest Christmas cracker pulling’なんですって!

ギネス・レコードのウエブサイトによれば
この記録はまだ破られていない様子。

大好きなクリスマス・クラッカーで
日本の人がギネス・レコードを持っているだなんて
うれしいなぁ。

そうそう、このクラッカーを手作りしてみたい、という方は
BBCによるこのビデオをご参考にどうぞ。
(ほかにも、このアーカイブには、英国の
ヴィクトリア時代のクリスマスについて
いろいろご紹介されていて興味深いです。)

コメント

  1. Hiro より:

    クリスマスも終わり、お正月を向かえ、日本ではたった今、箱根駅伝の
    往路がゴールしました。
    あぁまた一年が始まったな、、、そんな感じです^^
    Mamiさま、もうすぐに春が来ますよー! 
    お日様が出た日はしっかり陽にあたって、しっかり光合成してくださいね!

  2. ビル子 より:

    A HAPPY NEW YEAR !!
    真美さんのブログが見れないなぁー、なぜ?と思ってました。
    そんなことがあったんですね。
    今日、何気に開けてみたら・・・・ラッキーでした。
    これからも楽しみにしています。

  3. mami より:

    Hiroさま – あけましておめでとうございます。 佳き新年の幕開けでしたでしょうか。 あたたかいメッセージ、ありがとうございます。
    イギリスはクリスマス前から雨続きですが、元日の昨日は、珍しくお日さまが顔を見せてくれました。 よい一年になりそうです…っていうか、よい一年にしないと! ですね。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

    ビル子さま – Happy New Year! どのような新年の幕開けをお迎えでしょうか。
    ブログ、実は3ヶ月ほど更新ができず、その上、アクセスもしていただけない状態になってしまっていました(大汗)。 でも、今年はもっと更新できるようにがんばりますので、どうぞまた遊びに来てやってくださいませ。 ビル子さんにとって、素晴らしき一年でありますように♪

  4. Kelsey より:

    これです!これです!夫がクリスマスにほしいといっていたものは!
    子供達が大きくなってきたので、なにか楽しめるものを、、、と言っていたのです。火薬はイギリスから送ってもらう訳にはいかないので諦めていました。
    久しぶりにブログを拝見してみたらこの記事があったのでちょっと興奮しちゃいました!
    昨年は初、クリスマスプディングを焼きました。
    気が早いですが、今年は、蒸しと焼きと両方チャレンジする予定です!
    残念ながらビデオはnot available in your area と出ちゃいましたが、来年は作り方を探してやってみようと思います。

    そういえば、IKEAでグズベリージャムをみつけて買ってきたら、夫に「ジャムにして食べないけどね。」と言ってあまり口にしてもらえませんでした。
    日本で簡単に買えるフレッシュなベリーはイチゴくらいですが、イギリスは豊富ですよね?
    イギリスのベリー事情、ぜひ知りたいです。

    日本の牛乳は味が薄い、と言われます。一般的に流通している成分無調整は確かにサラサラしていますが、恐ろしいほどたくさん牛乳を家族が飲むので、濃厚な牛乳は毎日買えません!イギリスはどうですか?

    勝手なリクエストをしてみましたが、
    もしお時間あったらぜひ教えてもらえたら嬉しいです。

  5. mami より:

    Kelseyさま、コメントありがとうございます。 そして、たくさんのリクエストも!(笑) ぜひリクエストにおこたえした記事も書くようにしていきますので、気長にお待ちいただければ…と。

    ちなみに、クリスマスプディングの作り方とクリスマスケーキの作り方は、このサイトで気に入るレシピ探されるのもよいかもしれません。よろしければ、ご参考に。

    *クリスマスプディング
    http://www.bbc.co.uk/food/recipes/search?keywords=%22Christmas+pudding%22&x=19&y=7

    *クリスマスケーキ
    http://www.bbc.co.uk/food/recipes/search?keywords=%22Christmas+cake%22&x=0&y=0

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