The Fourth Plinth Project

トラファルガースクエア

このカラフルな物体、いったい何だと思いますか?

これは、ロンドンの観光名所のひとつ
トラファルガー・スクエアに、
11月初めに登場したオブジェ。

Thomas Schütteという
ドイツのコンテンポラリー・アーティストによる
”Model for a Hotel 2007”というアート作品です。

トラファルガー・スクエアには、
有名なネルソン提督の像をはじめ、
それを取り囲む
4頭のライオンのブロンズ像や
その他いくつかの彫像がありますが、
この広場の北西にあるFourth Plinthと呼ばれる台座は
長い間、なにも置かれていなかったそうです。

それが、
1998年にThe Fourth Plinth Project という活動がスタートし、
現代アーティストによる作品が
展示されるようになりました。

今回の作品は、一般の人々の投票をもとに
プロジェクトのコミッショングループによって
2004年に選出された2つの作品のうちのひとつです。

この作品の前には
2005年9月から
Marc Quinnによる作品”Alison Lapper Pregnant”
展示されていました。

この台座に置かれる作品たち、
コンテンポラリーアートが主体ということもあり、
常に賛否両論、議論の的になっています。

前作品の”Alison Lapper Pregnant”は、
四肢が不自由な
アリソン・ラッパーという女性(彼女自身もアーティスト)の
妊娠時のヌード姿を彫刻にしたもの
ということで、
世界中から人が集まるトラファルガー・スクエアに
そのような作品を展示すべきではない…といった
批判の声もたくさん出ていました。

トラファルガースクエア

私は、この作品のモデルになった
アリソンのインタビューをテレビで見たり、
新聞で読んだりして、
彼女自身にもとても興味がわき、
この彫刻が発表されて以降、
トラファルガー・スクエアの側を通る機会があるたびに
この彫刻を眺めていました。

Marc Quinnによるこの彫刻は、
どこか気高く、凛とした雰囲気を醸し出していて
わたしのお気に入りでした。

さて、今回の ”Model for a Hotel 2007”は、
それとはまったく異なった趣き。
白や黒といった無彩色が多い広場の空間の中に
突然現れた鮮やかな色彩の作品。

どんよりとした
ロンドンの冬空の中では
ずいぶんと目立った存在です。

これを見て、
皆さんはどんな感想を抱くでしょうか。

トラファルガースクエア

なお、この作品の次に
この台座を飾るアート作品の候補である
6名のアーティストによる
作品のモデルが
2008年の1月8日から
ナショナル・ギャラリーにて展示されます。
興味のある方は
こちらも出かけてみてはいかがでしょう。

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