ラブ・アクチュアリー(love actually)

ハロウィーンも終わり、
イギリスは
本格的にクリスマスを迎える準備に入ったように思います。
(ロンドンではすでに9月ごろから
クリスマスコーナーを設けるお店なども現れ、
10月に入ると、クリスマスギフトの
カタログがあちこちで配られ、
デパートやスーパーでは
クリスマスカードやクリスマスグッズが
たくさん陳列されるようになりますが、
個人的には
ハロウィーングッズのコーナーが
完全にクリスマス用品に入れ替わるこの時期に
「そろそろクリスマスの準備をしなくちゃ」と
思うようになります。)

そして、見たくなる映画(DVD)が
『love actually』

イギリスでは2003年冬に公開、
日本でも2004年2月に劇場公開され
大ヒットした映画なので
ご覧になった方も多いと思いますが。。

実は
わたしがこの映画(DVD)をはじめて見たのは今年になってから。
以来、すでに10回以上は見ているのですが
クリスマスに向かうこの時期、
やっぱり、また見たいと思うのです。

映画は、中年ロックシンガー、英国首相、
11歳の少年、ミステリー作家などなど
大勢の登場人物の「愛」にまつわるストーリーが
それぞれのシーンをもりたてる
美しく、印象的な音楽をバックに綴られていきます。

そして、そこに描きだされるのは
「love is everywhere」ということ。

言葉にすれば
簡単なような、当たり前のようなことだけれど
(あるいは、そんなことを
口にするなんて、こっぱずかしい
ことだと思う人も多いかも)
日常の暮らしの中で、そのことを実感するのは
なかなか難しい。

それを登場人物の
ひとつひとつのストーリーにこめて
見せてくれるこの作品。

実はその「love is all around」のメッセージは
映画のオープニングとエンディングに映し出される
ロンドン・ヒースロー空港の到着ゲートの
人々の様子に集約されているともいえるのですが。。。
(2度目にこのDVDを見たときには
オープニングで
ヒースロー空港の場面が映し出された途端、
思わず滂沱の涙。。。
映像とナレーションがあまりにも
ぴったりで、不意打ちのように
心を突かれ。。。
そして、これまでヒースロー空港で
家族や友人を到着ゲートで迎えたときの情景や
出発ゲートで相手が見えなくなるまで
手を降り続けたときのことがフラッシュバック。。

海外に住んでいる方はとくに
きっと
このシーンには
胸がつまってしまうのではないでしょうか。

空港は、いつだって出会いの喜びと
別れの悲しみが交差するところ。
胸がしめつけられる…という表現が
ぴったりのこの情景を
あまりにも的確に映し出している
空港のシーンです。)

日々の暮らしというのは、
たぶんどんな人にとっても
「毎日順風満帆!」とはいかなくて、
苦しいことや理不尽なことや
思い通りにいかないことも多くって
思わずあきらめそうになったり、
崩れてしまいそうになることもあるはず。

それでも、

空港や駅で出迎える(あるいは出迎えられた)とき、
全速力で走っていって、おもいっきり抱きつきたい、と
思える人が
この世にひとりでもいるのだとしたら
自分はなんと幸運なのかと
気づかせてくれるのがこのお話。

見終わった後には
手のひらで
あたたかな陽の光を
掬いとって飲みほしたような心地になる映画です。

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コメント

  1. yoko より:

    mamiさんの文章読みながら、すでに涙か出てきてしまいました。
    空港で,飛行機で、ホテルで。
    イギリスに行って何度涙したことでしょう。
    でもその涙はいつだって、あったかいうれし涙でしたけれど。

    この映画は気になっていてまだ観てないのですが、早速アマゾンに注文してみました。
    楽しみだ〜!

    しかし、イギリス映画には、なんだかんだ言っても、やっぱりヒューは欠かせませんね。

  2. mami より:

    yokoさん、コメントありがとうございます。
    DVD、もうご覧になりましたか?(わたしは、このブログ記事を書いてから、すでにまた2回見ました。笑。)
    気に入ってくれたかなぁ?
    この映画(で描かれる『愛』なるもの)が「shallow」だという批判をする人もいるみたいですが、わたしには、この映画を作ったリチャード・カーティスという人は、「love」を知っている(あるいは感じたことがある、あるいは持っている、あるいは信じている)人だと思えてなりません。

    ところで、ほんとうに何だかんだ言って、やっぱりヒューが出てきますよね〜、イギリス映画。
    別にヒューの大ファンではありませんが、彼の出ている映画、結構見てます、、はい。
    ただ、わたしとしては、初めて彼を見た映画『モーリス』での印象が強いので、「ラブコメの帝王」みたいな今の彼の位置づけにはいまひとつ「?」 なのですが。。。どうでしょう?

  3. hana より:

    ※かなり前の記事へのコメントになってしまいますがお許しください。。。
    私もLove Actually大好きです!確実に10回以上見ています。
    昔から、空港に友人や家族を迎えに行くのが大好きで、しかもワクワクと彼らが出てくるのを待つ間の人間観察(!)も好きなんです。特に海外の空港だと、満面の笑みでハグ&キスし合う姿がなんとも温かくてドラマチックで最高ですよね。そんな私がこの映画のあの冒頭を見た瞬間の感激といったら!!!!!ちなみに先日、ロンドンに来てから初めて、久々のLove Actually鑑賞をしたんですが、身近な景色がいっぱいで楽しさ倍増でした。「あ!これはあそこか!!!」という具合で。

    やっぱりmamiさんのブログは私のツボを抑えまくっているようです♪ありがとうございます!

  4. mami より:

    hanaさま、コメントありがとうございます(古い記事へのコメントでも大歓迎。とってもうれしいです!)。

    Love Actually、いいですよね。 
    ほんとうに、何度観ても、あの冒頭の場面では涙がこぼれそうになります。 そして、どの国の人も、人種や年齢に関係なく、家族や友人を愛するということに変わりがないのだ…という、あたり前ともいえる事実を再確認できて、こころがほっこりするのです。

    さて、イギリスを舞台にした映画のご紹介ももっとこのブログでしていきたいと思っています(超個人的な好みになってしまうと思いますが。笑)が、よかったらまたhanaさんお気に入りのイギリス映画なども教えてくださいね。

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