‘Instant Exposure: The Physical Print’ – Works by Cyrus Mahboubian

ロンドン在住の写真家、Cyrus Mahboubianさん
ポラロイド写真による展覧会が
6月6日より15日まで、
Richmix Lower Café Galleryにて
開催中です。

わたしがCyrusさんを知ったのは、
彼のポラロイド写真ワークショップに参加したから。

渡英のとき、大切に抱えてきた大好きなポラロイドカメラSX70。

その後、フィルム製造中止で、
市場に出回っているフィルムがあまりに高騰して
購入するのが難しくなったこともあり、
ずっとしまいこんでいました。

でも、どうしても久しぶりに使いたくなって、
調べてみたら、Impossibleという会社が
あらたにポラロイド用のフィルムを製造しているとのこと。

ちょうど、そのImpossibleを使ったワークショップが
あるというので
出かけたのが、Cyrusさんによる教室だったのです。

当日は、ポラロイドの歴史や、
どうしてポラロイド写真が素晴らしいか、についての
彼の考えを聞き、
また、
写真家やアーティストによる
ポラロイド作品の写真集を見せていただいた後、
ワークショップ会場のすぐ側にある
セメタリー(墓地)にて撮影会。
(撮影の様子はこのページにて紹介されています。
上部2段がわたしたちの撮影風景です。)

当日は気温が3度もなかったのではないかというほど寒く、
足下はぬかるんで、
撮影に夢中のわたしは、泥で滑って大転倒。

コートは泥だらけ、足には痣をつくってしまいましたが、
ポラロイドカメラが聞かせてくれる
「ジー・ガシャッ(←シャッターを押して、
そのあと、写真が出てくる)」
という音を久しぶりに聞いて
大興奮でした。

Cyrusさんは、大学時代に本格的に写真を始めたとのことですが、
特にポラロイド写真に魅力を感じて
作品をたくさん撮影していらっしゃいます。

写真展をするだけでなく、
わたしが参加したようなワークショップを行ったり、
テート・モダンで
ポラロイド写真についてのトークを行ったりも。

ところで、
デジタル写真全盛の今、
もしかしたら
ポラロイド写真自体をご覧になったことのない方も
多いかもしれませんね。


(上の写真はわたしがポラロイドカメラで撮影したものです。)

色の出具合やクオリティが
どのように出来上がってくるか、
撮影者にも完全にコントロールすることの叶わない
ポラロイドの生み出す世界。

Cyrusさんの写真で
その魅力に触れてみてください。

*’Instant Exposure: The Physical Print’- Works by Cyrus Mahboubian
会場:Richmix Lower Café Gallery
住所:35-47 Bethnal Green Road, London E1 6LA

コメント

  1. Hiro より:

    写真と音楽って、なんか似てるようなところもあって、、、
    デジタル録音(後で音符1個だけでも修正可能)の数学的な音よりも
    今夜のステージの1音に命を懸けるジャズメンの油絵のような音、、、
    そんな魅力はアナログにしかないですもんね^^

    気に入った道具を使い続けて、その魅力を人に伝える。
    すばらしいですね^^

  2. Mami より:

    Hiroさま、いつもコメントありがとうございます。

    そっか、音楽も確かに、デジタル化がすすんで
    アナログとはまた別の世界が広がっているわけですよね。

    どちらがいいとか悪いとかではなく、
    それぞれの特性を知り、
    自分の好きなものを使って
    自分の好きな表現をする…っていうのが
    いちばん素敵なんですよね、きっと。

タイトルとURLをコピーしました