「Banksy,Banksy,Banksy!」
「Banksy,Banksy,Banksy! 2」に続いて
「Banksy,Banksy,Banksy! 3」をお届けします。
Islingtonにある薬局の壁に描かれた落書きは
イギリス最大手のスーパー、Tescoの袋を
掲揚し、それを仰ぎ見る子どもたちの姿。
この絵が示唆するのは
最近やっとイギリスでも深刻な問題として
取り上げられ始めた
「スーパーのポリ袋の使用削減」だとか
「イギリス内において
この薬局のような小さな個人商店が
Tescoをはじめとする
巨大チェーン企業の進出のため
どんどん
閉店に追い込まれてしまっていることへのアンチ」ということだとか
解釈はさまざまにされているようですが…。
まさに、
そうした「?」を投げかける(あるいは、単純に
絵として素晴らしい…というものもありますが)ところこそ
Banksyが
これほどまでに注目される所以のひとつなのではと思います。
ところで、
建物(壁)の持ち主である薬局のオーナーは
Banksyの落書きが
Vandalism(公共物の汚損、文化・芸術の破壊)にあわないようにと
プラスティックのカバーを施しています(写真を
よくご覧ください)。
本来ならば、
それこそがVandalismとして消される運命にある「落書き」を
Vandalismから守るためにカバーをする…という行動は
笑ってはいけないけれど(気持ちはわかるけれど)、
ちょっとおかしい。。。
でも、そのおかげで
当分この絵は
ここに残っていると思うので
「生」バンクシーを見たい方は
お出かけになってみてくださいね。
Wall And Piece
コメント
わーい、第三弾ありがとうございますー。彼の頭のなかをのぞいてみたい、彼のなかで世界がどんな風に写っているのか知りたい。mamiさんに、いつかインタビューしてほしいです。
Banksyの落書きって、予告なく描かれるのですよね? だとすると、この薬局の人にとっては、ある朝起きたら店先に…と、サンタクロースから贈り物をもらったような気分だったのかしら。まあ、サンタの贈り物になるか嬉しくない落書きかは、書き手と受け手、双方のバランス(もちろん知名度も含めて)によるのでしょうけれど…。
mamiさんのブログ、毎回楽しみ。いつも心に栄養をくれる写真と文章、ありがとうございます。
watanabeさん、いつもコメントを残してくださってありがとうございます。
Banksyの「落書き」に関しては、常に賛否両論ですが、この建物は個人のものということもあり、この地区の行政も、建物の持ち主がそのまま残したいのなら、消さずに残しましょう、という方針のようです。
メディアのインタビューに応えた薬局のオーナーによると、やはり、ある日突然、この絵が描かれていて、とっても驚いたそうですよ。
オークションに出せば、大変な高値で取引される(はずの)Banksyの作品。
オーナーも、このままずっと壁に残すか、販売するか、悩んでいるのかもしれませんね。