サマー・プディング(Summer Pudding)

先週は28℃という暑い日があったというのに、
今週に入ってからは、
暖房をつけてしまったほどの寒さになったイギリス。

街にはクリスマス用品も売られ始めて
もうすっかり夏の余韻もさめきってしまっていますが、
今年のまぶしく美しかった夏にお礼をいうつもりで
ご紹介しておきたいのが
この鮮やかな色をした
イギリスの夏を代表するデザート、
サマー・プディングです。

実はこのデザート、
食パンを使ってつくるのですよ。

初めて食べた時には
教えてもらうまで、食パンが使われているだなんて
まったく気づきませんでした。

お椀型の入れ物に
薄切りのパンをまんべんなく敷き詰め、
その上から
砂糖で煮た夏のフルーツ(スグリ、ラズベリー、
ブラックカラント、ブラックベリーなど)を
加えます。

最後に食パンで蓋をして、
その上からまたお皿などで蓋をし、
重しをします。

ひと晩冷蔵庫で寝かせたら
翌日には
フルーツから出たジュースの色が
食パンにしみ込んで
鮮やかな色に…。

わたしは例年のように
この夏も、義母お手製のサマー・プディングをいただきました。
(彼女はデリア・スミスさんのレシピ
つくっていたようです。)

夏の果物(ベリー類)を使うとはいえ、
今やこれらの果物は冷凍でも缶詰でも入手できるもの。

でも、やっぱりこのデザートは
夏に食べないとおいしくないような気がします。

来年もまた、このデザートを
イギリスの美しい夏の日射しの下で
食べられるといいな、って思います。

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