‘Two Years After: Remembering the Devastation and Celebrating Hope’と題された報道写真展が
ロンドンのテムズ川沿い、
サウスバンクにあるgallery@oxoにて開催中です。
あの大震災から2年。
イギリスでも、大震災の様子を伝えるテレビ番組などが再放送され、
あらためて、2011年3月に日本で起こったあの大地震、
そしてその後の原発問題や被災地の復興の様子に、
思いを巡らせている人も少なくないでしょう。
もちろん、わたしもそのひとりです。
2年前のブログを読み返してみても
あのときの自分の動揺が
昨日のことのように思い出されます。
でも一方で、
実はわたし自身は、
大震災が実際どのようなものであったか、
そして、今、被害にあった場所や、被害にあった方々が
どのようにしていらしゃるのか、
何も知らないのだということに
あらためて気づき、
自分には何ができるのだろう、と考えこんでしまいました。
がれきの山の中で座り込む少女、震災からわずか数ヶ月で
被害を受けた土地で田植えを始めるご夫婦、
復興作業に尽力した自衛隊員の人たちを囲む子どもたち…。
展示された写真に映し出された情景ーーそのどれひとつとして
わたしは実際に目にしたわけではなく、
その場所に立ったわけでもない。
遠く離れたイギリスから
わずかな情報や映像を見ることくらいが精一杯の、
当事者ではない自分が
いったい、被災者の方に何ができるというのか…
その方たちの気持ちに少しでも寄り添うことができるのか…
そんなことを
この写真展を見て
あらためて考えています。
写真展は3月17日まで開催です。
日本のことを気づかってくれる
周りのイギリス人たちにも
もしよかったら出かけてみてほしい、と
すすめています。
*2年後 東日本大震災報道写真展
場所:gallery@oxo
Oxo Tower Wharf, Bargehouse Street,
South Bank, London SE1 9PH
開催日時:3月17日まで 午前11時〜午後6時まで
ウエブサイト:http://www.2yearsafter.co.uk/
コメント
こんにちは Mamiさん
私も、同じ日本に住んでいても、東北と九州なので、日々実感も薄くなって
きているかもしれません。
でもいろんな面で、日本人の意識や生活の面で影響が無くなってきている
わけではありません。
自分に何ができるか、、、
多くの人が考え、そしてすぐに行動に移した人も多いと思います。
単なる災害ではなく、原発が関わる以上、私はこう思います、、、
すぐに救済や復興に携わった人がいる、半年後、1年後から携わった人も
いる、まだ何も携わっていないが、心にとめている人たちがいる、そして、
3年後、5年後、10年後、20年後に必要とされる人たちがいる。
これからも多くの人が関わっていくことになるんじゃないか、と。
それに、直接ではなくても、この大震災から学んだことをどこかでいかす
べき機会は少なくないと思います。
Hiroさん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通りかもしれませんね。
東北大震災ほどの大規模で多勢の方を被害にまきこんだ
ような災害は特別なこととして、
とくに多くの人々の協力が必要だと思いますが、
わたしたちの日常の中にも
人々が助け合わなければならないことが
たくさんありますよね。
東北で被災された方々に直接何かをすることができなくても
自分の身近で、
何か人の役にたつことや、手助けになることを
少しずつでも行動していくことが
まずは今の自分にできることだと思います。