王立キュー植物園、5年の改築を経て再オープンしたヴィクトリア時代の大温室/English Garden Diary

BRITISH MADEサイトの連載「English Garden Diary」で
王立キュー植物園、5年の改築を経て再オープンしたヴィクトリア時代の大温室と題して、
テンペレート・ハウス(Temperate House)というガラス温室について
ご紹介しました。

5年に渡る大規模な改修工事を終え、2018年の5月に再オープンしたこの温室が初めて一般公開されたのは、ヴィクトリア時代の1863年。

オープンから150年以上を経て、近年では建物のペンキは剥がれ、鉄の錆つきが目立ち、ガラスも古びてくもりがちになってしまっていました。

それが、総勢約400名が工事に関わり、総額4100万ポンド(約60億円)をかけたという今回のリニューアルにより、見事に美しさを取り戻したということで取材にでかけてきたのです。

「テンペレート」とは温帯のことをいうそうで、この温室に植えられているのは、温帯気候に育つ1500種、約1万もの植物です。

5つに分かれた建物内には、アフリカ、アジア、オーストラリア、ニュージーランド、ヒマラヤなど、7つの地域に区切って植栽がなされています。

ここでの一番のおすすめは、螺旋階段を昇って、ギャラリー部分から温室全体を見渡すことです。階段の途中で下を向くと、ちょっとめまいがしそうになるので、高所恐怖症の方は避けた方がよいかもしれません。でも、登りきったあとに眺めることのできる景色は、まさに「息を飲む」という言葉がぴったりの見事さ。

ぜひ一度、訪ねてみてくださいね。

王立キュー植物園(Royal Botanic Gardens, Kew)
住所:Richmond, Surrey, TW9 3AE
TEL:+44 (0)20 8332 5655
開園時間:10:00~19:00
入園料:大人17ポンド、子供(4〜16歳)5ポンド、4歳以下無料(オンラインでチケット購入の場合には表示価格より安くなる)
ウェブサイト:https://www.kew.org

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