加藤節雄写真クラブ

去年の10月から加藤節雄写真クラブに参加しています。

この写真クラブは、名前の通り
在英40年以上になる写真家の加藤節雄さんが主宰なさっているもので、
毎月一度、ロンドンにて開催されています。

昨年、ある取材先加藤さんにお会いしたときに誘っていただき、
皆勤賞にはほど遠いながら、
参加させていただくようになって約一年が経ちました。

実は、大学時代に「写真同好会」の幽霊部員(!?)になったことを
皮切りに、写真については
ずっと心のどこかで
「いつか自分が思うとおりの写真が撮れるようになりたい」
と願ってきました。

雑誌編集者時代には、
当時よくお世話になっていたカメラマンの方たちに
直々に指導をしてもらったり、
ロンドンに来てからは
コミニティ・カレッジで、
フィルムの現像や白黒プリントを習ったりもしたのですが、
いつまでたっても
自分の思ったような写真はとれるようにならず、
中途半端なまま…。

編集者という仕事をしていることもあり、
素晴らしい写真(のオリジナル)を見る機会は人一倍多く
「見る」ことから学ぶチャンスはたくさんあったはず。

また、プロの写真家の方たちに
どういう写真を撮ってほしい、ということを
伝えるという役柄でもあるため、
写真のことはある程度は知っているはずなのですが
こればかりは
「門前の小僧習わぬ経をよむ」というわけにはいかないようで。

いやはや、媒体のテーマにあった写真、好きな写真がわかる、というのと
自分で撮ることができる、というのには
たいへんな隔たりがあるのですよね。

加藤節雄写真クラブでは
毎月テーマが決められ、それにあった写真を各自撮影してきて
持ち寄ります。

みんながお互いに、それぞれひとりずつの写真を見て
その中からどの写真がよいか一点を選び、
最終的に各人から選んだ一点ずつの写真の中から
加藤さんがその月の優秀作を選びます。

もちろん、写真のテクニック的なことも学ぶことはできますが、
どのように対象を見たか、どんな構図にしたか、など
「写真を撮る視点」について
毎回とても考えさせられます。

他の会員の方が撮った写真を拝見して
「なるほど、そういう見方があったか」と驚いたり、
「わたしの撮りたかったのはこういう写真だったんだ」と気づいたり、
大いなる刺激をうけるのです。

自分の写真のダメダメっぷりに
落ち込むことも多々ですが、
それでも、その悔しさを感じながら
次はもう少しでも自分が思うものに近い写真を撮れるようになりたい、
と思わせてもらえるのは
やはりこの写真クラブならでは、だと思います。

新会員も歓迎とのことですので、
もし写真にご興味のある方は、
一度参加してみてはいかがでしょうか。

(冒頭の写真は、
昨年末の加藤節雄写真クラブ展覧会に出品したものです。)

*加藤節雄写真クラブ
入会申し込み:[email protected](石川さんまで)
写真クラブブログ:http://tatsuo410.exblog.jp
開催日:毎月第3土曜日(2014年1月からは第2土曜日)
会費:1回5ポンド(初回参加費は無料)

*日々の仕事、近況、撮影した写真などを
facebook「マクギネス真美」ページに
掲載していますので、
よろしければそちらもご覧くださいね。

*メールでのメッセージ、
取材、撮影、翻訳等、
お仕事のご依頼はこちらからお願いします。

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