赤い二階建てバスと同様に
ロンドン名物のひとつに数えられるブラック・キャブ。
街中で見かけるタクシーです。
「ブラック」といっても、最近では
車体全体に広告が施されたものも多く、
必ずしも黒色のものばかりではありませんが、
それでも、やっぱり「ブラック・キャブ」と呼ばれます。
さて、そのロンドンのタクシーの新デザインは
なんと日産のものだそうです。
日産といっても、実際にデザインをしたのは
ロンドンにある
日産のデザインチーム(Nissan’s European design centre)。
それでも、ロンドンのアイコンとも言える存在に
日本の会社の製品が採用されるのは
日本人としてはうれしいものです。
ロンドン市長のボリス・ジョンソンは
環境問題、CO2排出量の削減への取り組みの一環として
日産の「NV200」をロンドンのタクシーとして
採用することにしたそうです。
新しい車両は今年12月から発売。
このタクシーが
ロンドンの街を走るようになったら
ぜひ乗り心地を試してみたいと思います。
ところで、
「ロンドンのブラック・キャブの運転手は
皆、厳しいテストに合格していて、
郵便番号(ポスト・コード)さえ言えば、
ロンドン中のどこへでも連れていってくれる
大変優秀なドライバーばかりだ」
というのが定評です。
が、実はそうとばかりもいいきれないんです。
わたしだけでなく、ほかのロンドン在住の日本人も
同意してくれる人がけっこういたんですが…
運転手の中には
住所を見せても、道がわからない人とか、
観光客にはわざと遠回りする人とか、
ときどきいるんですよ。
以前も、仕事でパリからロンドンにやってきた
カメラマンの方が
ある駅から
ロンドンのガイドブックにもかならず載っている場所まで
ブラック・キャブで行こうとしたとき、
運転手は(約10分以内の場所だったにもかかわらず)
「そんな場所は聞いたことがない」と言い、
住所を見せても、
「行き方がわからない」と言い放ち、
結局20分ほどぐるぐる遠回りをして
目的地に着いたーー
なんてことがありました。
(着いたときも、その運転手は悪びれる様子もなかったので
到着先で待っていたわたしのほうが
怒ってしまいました〜。)
ま、タクシー運転手にも
いい人と、感じの良くない人、
フレンドリーな人、
プロフェッショナルでない人など
さまざまなのは
ロンドンだけでなく、
どこの国でも同じだとは思いますが…。
せっかくロンドン名物「ブラック・キャブ」に乗るなら
やっぱり気持ちのいい運転手さんが
いいですよね!
*日産による新ブラック・キャブについてのビデオ(英語です)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=DuQZo81LG6s[/youtube]
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