アフタヌーン・ティーを
日本酒と一緒にいただけるという
とてもユニークな‘SAKE Afternoon Tea’を取材しました。
場所は、ロンドン内でも屈指の高級ホテル。
ハイド・パークのすぐ側にある
「マンダリン・オリエンタル・ハイド・パーク・ロンドン」です。
ホテル内にある「ザ・ローズベリー」(The Rosebery)に、
この‘SAKE Afternoon Tea’が登場したのは2014年5月。
「アフタヌーン・ティーと日本酒?」
最初に聞いたときはびっくりしました。
そして、興味津々で取材にでかけてみましたよ。。。
19世紀から続くイギリス伝統のアフタヌーン・ティーに、
東洋の国、日本で生まれた酒を合わせるというユニークなアイディアは、
ザ・ローズベリー開店前から考えていたと、
マネージャーのニコール・エブナーさん。
「マンダリン・オリエンタルというホテルには
『アジア』というバックグラウンドがあります。
だから、アフタヌーン・ティーのメニューにも、
何かアジアを感じさせるものを取り入れられないかと思ったのです」
と、そのきっかけを語ってくださいました。
特徴的なのは、お酒は一種だけでなく、
サンドウィッチ、スコーン、ケーキとスイーツと
アフタヌーン・ティーの各アイテムに合わせて、
三種類いただけることです。
取材時、サンドウィッチには、
食事によくあうという清涼でスムーズな本醸造「愛宕の松」。
ほんのりと梨と蜂蜜を思わせる純米吟醸「真桜」は
クリーミーなテイストということで
スコーンとペアリング。
ケーキやスイーツには、梅酒「浦霞」が選ばれていました。
さて、「アフタヌーン・ティー」というからには
当然、紅茶も同時に提供されます。
「日本酒と紅茶、どういう順番で飲んだらいいのですか?」
と伺うと
「どうぞ自分の好きなように召し上がってください」
とのお答え。
ガラスの酒器に注がれた日本酒をひと口ふくみ、
味わった後に、チキンとコーンをはさんだサンドウィッチを口にいれると
ほんと、チキンとお酒の味がお互いを引き立て合っているよう。
そして、あたたかい紅茶もいただきながら、
スモーク・サーモンのサンドウィッチのほうも
お味見を。
お酒の強くないわたしは
取材で酔っぱらうわけにはいかないので(!)
せっかくのお酒はひと口ずつだけ。
それでも、それぞれの相性のよいことは
しっかり口の中から伝わってきました。
そう、まさに「口福」という言葉が
ぴったり。
スコーンは焼きたてのものが別の皿で提供されますが、
マンダリンがデコレーションされている美しいスタンドで登場する
サンドウィッチとスイーツ類の
プレゼンテーションがとても美しいです。
肝心の紅茶は「イースト・インディア・カンパニー」による
マンダリン・オリエンタル用のオリジナル。
また、ザ・ローズベリーには
ココさんというティー・マスターがいらして、
紅茶のブレンドをしてくださいます。
彼の穏やかな笑顔のおかげで
紅茶がよりおいしく感じるような…。
‘SAKE Afternoon Tea’の値段は78ポンド。
すでに色々な場所でアフタヌーン・ティーを
体験なさった方にも
ぜひ試してみていただきたいメニューです。
わたしも、ぜひまた取材抜きで
ゆっくり伺いたい!
そうそう、ここでは、もちろん、
いわゆる普通のアフタヌーン・ティーもあり、
そちらは45ポンドです。
*The Rosebery(Mandarin Oriental Hyde Park London)
住所:66 Knightsbridge, London, SW1X 7LA
ウエブサイト:http://www.mandarinoriental.com/london/fine-dining/the-rosebery
アフタヌーン・ティー・タイム:毎日13:00~17:30
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