もう2ヶ月ほど前のことになりますが、
ヴィクトリア・プラムがたくさん実ったので、
ジャムやチャットニー(チャツネ)をせっせとつくっていました。
このプラムですが、熟したものは紫に近いピンク色で
つるんと卵のような形をしています。
わたしは、イギリスに来てから
はじめてこういう種類のプラムがあることを知りました。
ヴィクトリアという名前は
そう、ヴィクトリア女王から来ています。
もともとはイギリスのサセックス州で見つかった品種だそうですが、
1844年に、スウェーデンで発売され始め、19世紀後半には
大変ポピュラーになったとのこと。
人気になったというのもわかります。
だってこのプラム、育てるのに手間がかからない上に
「こんなに!?」と驚くほど、
たわわに実をつけるのです。
旬の頃にはスーパーなどでも売られますが、
スーパーのものは
早めに収穫をしてしまうので
木で熟れたものとは
似ても似つかぬ味がします。
そのせいで
このプラムは、
ジャムにしたり、パイやクランブルにしたりと
加工したほうがよいと思っている人もいるようですが、
ちゃんと熟してから収穫したものは
生でかじりつくと
ジューシーでとっても甘いんですよ。
ところで、1980年代に
このプラムと同じ名前の
木の妖精を主人公にした絵本が出版されたそうです。
‘Hobby Mum’というブログの記事によると
ずいぶんたくさんのシリーズが発行されたようですが、
今、アマゾンUKで探してみても、
入手できるものはわずかのよう。
本物のプラムとは
直接関係があるわけではないようですが、
せっかくこんな可愛らしい本があることを知ったので、
実物を読んでみたいな…と思っています。
(あれ? 果物のお話をしていたはずが、
なぜか絵本の話になっちゃいました。笑)
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