ハウザー&ワース・サマセット(Hauser & Wirth Somerset)/BRITISH MADE

BRITISH MADEサイトの「English Garden Diary」にて
話題のハウザー&ワース・サマセット(Hauser & Wirth Somerset)の
ガーデンをご紹介しました。
(記事リンクはこちらです。)

ずっと行ってみたかった場所に
「仕事」にかこつけて(?)
ようやくこの夏の終わりに
行くことができました。

ハウザー&ワース・サマセットは世界的に著名なギャラリー。
そのギャラリーが、英国のサマセットにあった18世紀の農場を
モダンアートの展示を中心とするアート施設へと改装して
2014年にオープンしました。

以来、ギャラリーはもちろんのこと、
そのレストラン、そして今回ご紹介したガーデンと
すべてが話題になっています。

ガーデンは、
現代で最も影響力のあるガーデン・デザイナーのひとりと言われる
ピート・アウドルフ(Piet Oudolf)氏のデザインです。

日本でどの程度知られているかはわかりませんが、
オランダ人のアウドルフさんは
今や世界中にクライアントをもつ、
最も人気のガーデン・デザイナーのおひとりです。

「グラス」と呼ばれる草類を多様した
野趣あふれる庭づくりが得意なアウドルフさん。
(「野趣あふれる」といっても
それは大変緻密な計算に基づいた「野趣(と呼んでいいのか?)」
なのですが…。)

このハウザー&ワース・サマセットの庭は
「アウドルフ・フィールド(Oudolf Field)」と呼ばれていて
「ガーデン」とつけていないところも
彼のデザインをよく表している気がします。

アウドルフさんに直接お目にかかったことはありませんが、
今回、コラム執筆にあたって
色々とリサーチをしていたとき、YouTubeにて
このガーデンに関する彼のインタビューを見つけました。

これを見るだけでも、
ガーデンづくりに対する情熱とこだわりがよくわかる気がしました。

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=D1K-Qhp90Ls[/youtube]
(英語ですが、とても興味深いインタビューでおすすめです。)

髪型(デヴィッド・ボウイを意識している? 笑)とか服装にも
彼の美意識があらわれているな〜、と思うのは
私だけでしょうか。

そうそう、アウドルフさんの日本語表記については、
「オウドルフ」「ウードルフ」等
日本での出版物によって違うようです。

新聞社や出版社では、西欧の名称等の表記に関して
ルールを設けているところが多く、
その場合にはそれに従います(間違っている場合、
たいていは校閲者や編集者の方から
指摘をしていただけます)。

それがない場合は、できるだけネイティブの発音に近い形を
できるだけそれに近い(と思われる)日本語表記で
書き記す、というルールを自分で決めています。

今回はオランダ人の友人に聞いたり、
彼のインタビューでの発音を聞いたりして
「アウドルフ」という表記にしました。

ただ、アウドルフという表記は
あまり見かけないので
もし「こういう理由で、こちらのほうが正しい表記だ」と
いうものがありましたら
ぜひご教示くださいませ。

それにしても、ガーデンは当然のことながら自然のもので
生きているものです。
だから、日々変化していくもの。

インタビューの中で彼も言っているように
日々のケアなくしては
どんなに素晴らしいガーデン・デザインも
そのクオリティを保つことはできません。
(つまり、ガーデンの素晴らしさは
実際にガーデンで日々作業をしている
ガーデナーの力量にかかっているともいえる訳で……。)

一方で、日々変化するからこそ、
訪ねる度に
別の魅力を知ることができる楽しみもあるということですよね。

今回は夏の終わりの訪問でしたが
秋、冬、そして春と
季節ごとにまた
訪ねてみたいお庭です。

また、コラムではご紹介できませんでしたが、
ここは、ギャラリーの展示も楽しいです。

私が訪ねたときには
英国のアーティスト、マーティン・クリード(Martin Creed)
展覧会が行われていました。

スーパーのポリ袋やゴミを丸めて置いただけの作品など、
「これがアートなのか?」という物議を
かもす作品で有名なアーティストで
個人的にはそれほど好みではないのですが……。

でも、彼の作ったミュージックビデオは
あまりにもナンセンスなのが面白かった。

それに、その後、BBCのドキュメンタリーで
彼のインタビューを見て
好き嫌いはあれ、彼のアートに向かう姿勢は素敵だな、
と思いました。

レストラン内にもたくさんのアート作品が飾られていて
お料理もシンプルでおいしいので
とてもおすすめです。


*English Garden Diary vol.2 『今、英国で最も注目のガーデン「ハウザー&ワース・サマセット」』

*ハウザー&ワース・サマセット ウェブサイト:
http://www.hauserwirthsomerset.com
*ピート・アウドルフ氏 ウェブサイト:http://oudolf.com

*日々の仕事、近況、撮影した写真などを
facebook「マクギネス真美」ページに
掲載していますので、
よろしければそちらもご覧くださいね。

*メールでのメッセージ、
取材、撮影、翻訳等、
お仕事のご依頼はこちらからお願いします。

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