シェルターボックスをご存知ですか。(Shelter Box)

シェルターボックスって、聞いたことありますか?

2000年にスタートした
イギリスのコーンウォールを拠点としたチャリティ団体で、
災害が起こった際、人々のシェルターとなるテントや、
生活に必要な道具一式を箱に詰めた(この箱も
テーブル代わりになったり、収納に利用できたりする
丈夫な作りのもの)ものを
被災者の人たちに送るという活動をしています。

昨年の東日本大震災の際にも、
かなり早い段階から現地に入り、
最終的に1680ものシェルターボックスを
届けてくれたそうです。

クリスマス休暇に
義理の母が、
「シェルターボックスを見られる場所があるから
連れて行ってあげる」と
あるガーデンセンターに連れていってくれました。

そこには、
緑色をしたシェルターボックスに入っている
テントや道具類一式が展示され、
その周りで、
サンタクロースの格好をした人形が音楽を演奏し、
寄付を募っていました。

箱の中には
鍋や食器類のほか、工具、毛布などがあるのですが、
中でも感動したのは
子ども用に
色鉛筆や塗り絵などのセットが
用意されていること。

災害時には、大人がたいへんなのはもちろんですが、
突然の恐ろしい経験をした子どもたちが
不便な生活のなか、
どんな気持ちでいるかと考えると、
こうした子どもたちへの品物は
まさにシェルターボックスに入っているべきものなのだろうと
納得できます。

ところで、シェルターの値段はというと、
500ポンドが集まると、
この箱がひとつ寄付できるのだそうです。

現在は、フィリピンに向けての寄付を募っていたので
日本への援助のお礼もかねて
心ばかりの募金をしてきました。

日本が、そして被災地が
現在どのような状況なのか、
遠く離れたイギリスに住んでいると
なかなか実情がわからないのが
もどかしいのですが、
こうやって、
海外から被災地に物を届け、救援をしてくれる
こうした団体(もちろん、ほかにもチャリティ活動を
している団体、個人の方もたくさんいらっしゃいます)の活動に
心からの感謝の気持ちでいっぱいになると同時に
あらためて
故国に思いを巡らせずにはいられなくなりました。

*朝日新聞社ウエブサイトにて
‘London Journal’という
コラムを連載しています。
よろしかったら
ご覧になってみてください。

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コメント

  1. Hiro より:

    Mamiさま  Hiroです^^v

    昨年の大震災がおきた時 九州に住んでいる私には
    地震も 津波も 放射能も まったく関係ありませんでした。
    (関東にいる友達は気になりましたが すぐに無事が確認できました)

    でも 数日後 TV画面に映し出されたのは 前線基地と化した
    原発のすぐ横にある Jビレッジの雨天練習場でした。

    10年前 私はここで 全国ジュニアサッカー大会の開会式に参加して
    いました。
    きれいな芝生のコートが何面もあり 豪華なホテルも併設された施設で
    子供たちはみんなニコニコ笑顔の まさに夢のような場所でした。
    これから先は 言葉ではかけません、、、

    箱の中に色鉛筆を入れた方の心に 救われる思いがします。

  2. mami より:

    Hiroさま、コメントありがとうございます。

    ほんとうに誰もが衝撃を受け、心をいためる災害でしたよね。
    でも、被災地で被害に遭われた方の状況や気持ちは
    やはり当事者でなければわかり得ないもので、
    何も知らない自分が恥ずかしく、またもどかしく
    思ったりします。
    10ヶ月がたっても、現地ではまだまだ
    先が見えない様子とか。
    まだまだいろいろなことが「これから」なのですよね。

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